台中の巨大廃墟・千越大樓へ行きました 【台湾十大鬼屋】
※台湾ブロガー&インフルエンサーさん、記事内容を参照・引用する場合は一言いってね。
台中の有名観光地・宮原眼科の向かいにそびえ立つ、
今にも崩れてしまいそうな巨大廃墟ビル・千越大樓
2019年4月3日の夜、偶然このビルの前を通り過ぎた私は、
5階にだけ明かりが灯っているのに気づき、
不審に思い中を覗いてみることにしました。
中はこんな感じ
中は完全にホラー。不思議なダンジョン。
崩れかけた壁はグラフィティで埋め尽くされ、
幽霊やオバケというより、
アウトローが銃や薬の取引をしてそうなヤバさがあります。
問題の明かりが灯る5階に行くと、、、
ここだけ整備され電気水道が通っていてまだ入居者がおり、
入居者同士が外で飲み会をしていたので、話を聞かせてもらいました。
最初はヤベー奴らかなと警戒しましたが、
みんな気さくないい人たちでした。その話によるとこの5階では、古着屋、LEDでの野菜栽培、
その他に逃亡計畫というアーティストグループが入居・活動していて、
アート系イベントやクラブイベントなども開催しており、
また若手アーティストたちの創作活動の場として利用されているとのこと。
さらにこの壁に描かれたグラフィティの大部分は逃亡計畫によるものだそうで、
ぜひ建物の中を見て回って欲しい、とのことでした。
しかし5階以外は真っ暗だし、所々床が抜けてて怖いので、
翌日改めて行くこととし、呑んだくれてる住民に別れを告げて廃墟を後にしました。
【翌日の様子】
<屋上でスケボーする地元の若者たち>
<たむろする若者>
<廃墟探検家たち>
<Instagramで映えたい人たち>
ネット上で【台湾十大鬼屋】と言われて話題になっており、
超インスタ映えスポットとして結構な人たちで賑わっていました。
インスタで「#千越大樓」で検索すると大量に写真が出てきます。
一応このビルに入る場合、一階の管理事務所に【清潔費 100元】を払う必要があります。
一応おっちゃんに100元払います。
古着屋は昼間適当な時間に開いて、適当な時間に閉まるそうです。
この日はまだ開いておらず。
<逃亡計畫事務所>
<LED野菜栽培>
< 元・学習塾>
<ディスコ跡地>
屋上にあるこの丸型の建物は、飛碟餐廳(円盤レストラン)と呼ばれ
台湾随一の人気レストランだったそうです。
ピースしてるのが私です。
今は床が抜けて危険。
昨夜行ったときは危うく死にかけました。
<階段のアート>この階段の絵柄は連翊庭という女性アーティストの作品だと思う。
特徴的なので分かり易いです。
何かの儀式でしょうか。。。
その他のグラフィティなど色々↓↓ライブハウス後かな、結婚相談所もあったんですね。。
このビルは千越大樓と呼ばれ1974年に完成。
デパート、映画館、レストラン、ディスコ、ナイトクラブ、アイススケートリンク、塾などが入る複合施設で、70年代~80年代の台中の若者たちは学校が終わったらこぞってこのビルに遊びに行き、青春を過ごしたそうです。
ですが、時代の流れや度重なる火災の影響もあって
入居者やテナントはどんどん出ていき、
2000年代にはほぼ廃墟のような状態になってしまいました。
しかし2017年7月に逃亡計畫が当ビル権利者の許可を得て
大規模なグラフィティを遂行、さらにDJとラッパーを招聘し
クラブイベントを実施し、400人の若者が集まり大盛況となりました。そのイベントの様子はこちらから!!!
その後は様々なアーティストの創作活動や若者たちの遊び場となり、
台中随一のアートスペースとして今の盛況に至っています。
一度は死んだ過去の遺産が、若手アーティストたちの手で蘇る、
なんとも夢のある話!!!!
但し、台中駅から200mの好立地にあるこの土地、当然再開発の計画も出ています。
時期はまだ未定ですが、再開発後はこのような建物に生まれ変わる予定、、、
何とも言えぬデザイン。。。
現代に生まれ変わり、若者のサブカルチャーを丸ごと包み込むかのような千越大樓
気軽に行ける廃墟、皆さんも無くなってしまう前に見に行っては如何でしょう?
千越大樓建立当初のポスター、なんだか戦前のポスターみたいですね。。。
夜の夜景はとても綺麗です。夜行くのはオススメしないけど。
よくニュースにもなっていますね。
ここまで詳しい記載は日本のメディアやブログでは今まで無かったと思います。
もし興味あれば、ヘルメット持参で行ってみてください~
千越大樓
臺中市中區綠川西街115-2號
↑台湾の廃墟について詳しい本