台湾サブカル探訪

台湾インディーズ音楽 / サブカルチャー / アンダーグラウンドについて

いろんな奴がいる世界へ~台湾 同性婚合法化 について

昨年11月の国民投票で反対多数になり否決されるなど一時暗礁に乗り上げた同性婚合法化ですが、蔡政権が特別法案司法院釋字第七四八號解釋施行法を提出し今年5月24日から同性婚が実質認められるようになります!

<簡単なこれまでの経緯>

(1) 2017年5月24日 

同性婚を認めないのは違憲、2年以内に関連法律制定するように!」という司法院判決

台湾、アジアで初めて同性婚合法化へ : Taiwan Today

(2) 2018年11月24日 

国民投票にて同性婚合法化が反対多数となる。

同性婚の合法化否決=住民投票、根強い抵抗浮き彫り-台湾:時事ドットコム

(3) 2019年2月21日 

蔡政権が同性婚合法化法案を提出し閣議決定。5月24日施行。

台湾、同性婚合法化を閣議決定 アジア初、蔡政権リベラル志向鮮明に  :日本経済新聞

 

【ざっくり要約すると、、、】

(1)台湾の最高裁判所に当たる司法院が「民法同性婚が保証されないのは違憲、二年以内に同性婚関連法案を整備すること。なされない場合、自動的に同性婚を認める。」という判決を出し、LGBT界隈は大きく盛り上がりました。

(2)元々、与党民進党同性婚合法化を公約としており、すんなり進むと思われましたが、国民党保守派やキリスト教系団体などの反発が日増しに強くなり、統一選挙時に国民投票提起へと発展。結果はまさかの合法化反対多数、法案制定を推し進めていた民進党も惨敗し、合法化が暗礁に乗り上げかけました。

(3)しかし選挙惨敗である意味開き直りリベラル路線へ回帰した民進党蔡政権は、今年に入り同性婚合法化の特別法案を強行提出。めでたく通過し5月施行予定となります。

 

同性ペアの場合、養子をとる場合はどちらかの血縁者に限る、など、保守層への配慮から男女間の結婚と全く同じ権利が得られるわけではないですが、大きな前進だと思いますし、台湾に住む身としては誇らしいですね!

日本もこれに続いて欲しいところで、こういった調査結果も出ています。

6229人調査の結果、8割以上の人が同性婚に賛成していることが分かりました!

これならすぐにでも同性婚法案を制定できるじゃないか!、と思うのですが、、

 

この統計をよく見ると、

「調査対象:20歳~59歳」

「調査方法:インターネットによる調査」

 

、、、何が言いたいか分かりますよね?

 

コチラの2つの統計も参照してみると、

広島修道大学 20~79歳1259人の調査結果

 同性婚「賛成」51% 全国調査、世代間の認識に差 :日本経済新聞

 詳細 http://alpha.shudo-u.ac.jp/~kawaguch/chousa2015.pd

毎日新聞 全国調査結果 同性婚賛成44% 反対39%

 同性婚:「賛成」が「反対」上回る 本社世論調査 - 毎日新聞

 

インターネット世代は圧倒的に賛成多数ですが、70代では6割以上の人が反対していることが分かります。選挙で積極的に投票に行くのはその世代なんですよね。。。

 

その世代の方々は、我々インターネット世代とは接している情報が異なりますし、長年培われた倫理観は簡単に覆えるものではないですから、仕方ないのかもしれません。

我々世代としては、帰省時などに両親や祖父母との何気ない会話の中にLGBTの話題やニュースを出すなど、個々の小さな努力で徐々に理解を広げていく事が必要なのかな、と思います。


そこで紹介したいのが、私が日本時代に所属したバンド・That's a NO NO!の賴きリーダー兼フリーライター吉田けいさんが制作編集に携わったコチラ

LGBTと家族のコトバ

LGBTと家族のコトバ

 

最近になって Apple BookやKindleでも読めるようになりました。


内容は、タイトル通りLGBT当事者及びその家族計15名をインタビューし、その半生と思いや葛藤について綴られており、明朗で読みやすい上に、後味の悪い内容や過激な性描写などは含まないので、父母や祖父母へプレゼントするにはピッタリかと。

 

この本に登場するLGBTの方々は、最終的に家族や周りの理解も得られ、本人も前向きに生きることができています。

世の中の流れもLGBTが所謂「普通の人」となんら変わらない存在であることが認知され、我々世代では差別や偏見は殆ど無くなってきているかと思います。

(全く無くなった訳ではなく、依然として解決途上の問題ではありますが。。)

 

では、なぜLGBTが「普通の人」と同じ権利を得ることが大事なのか?

もちろん個々の人権は尊重されることも重要ですが、さらに一歩下がって眺めるとその社会が如何に多様性を許容できるか』ということかと思います。
LGBTだけでなく、肌の白黒とか、ADHDとかASDとか、子供の有無とか結婚してるとかしてないとか金持ちとか貧乏とかいい歳してバンド続けてるとか、、、etc人間の特性や生き方に優劣も無く、本人が健康かつ幸せで他人に迷惑をかけず納税義務を果たせば問題ありません。

逆に、既成概念を人に当て嵌めて良し悪しを判断する風潮は多様性から産まれる様々な新しい概念の可能性』を損失することになると思います。

 

中国の思想家・荘子による万物斉同」「絶対無差別」(人は善悪・是非・美醜・生死といった相対的概念で価値判断をしたがるが、その判断の正当性は結局は不明であり、一方が消滅すればもう一方も存立しない。すべてのものは同じであるとする説。「平等」とは違う。)という概念が2000年以上前から存在している一方、

「人と同じでなければならない」という概念は19世紀近代国家成立以降、軍隊・学校・職場において、規律を守らせ画一的な働きをすることで最大限の効率を得られる事が起点(だと思う)であり、

その概念から脱しいろんな奴がいる世界』に戻るためには、LGBTが差別偏見なく普通の人と同じ権利を持つ事がその第一歩になるのでは、という気がしています。

つまり、台湾は多様性に溢れ色んな可能性のある世界』になれる可能性が高い!ということ。

「生産性が~」とか「伝統的な家族像が~」とか言っている場合では無いです、日本も負けずに頑張りましょう~!

 

最後に、吉田けいさん率いるThat's a NO NO!の動画を貼っておきます。

CARROT or STICK?

CARROT or STICK?

 

#台湾同性婚合法化 #臺灣同性婚姻 #LGBTTAIWAN

にほんブログ村 海外生活ブログ 台湾情報へ

message Thanks for the ping flerror 0